firewalldには、緊急時にすべてのネットワーク通信を遮断するパニックモードが用意されています。ただし、通常運用時にはサービス障害の原因となるので、むやみに実行するのは避けるべきものです。

パニックモードに入るには、firewall-cmdに–panic-onを付けて実行します。なお、sshなどでリモート接続している場合、本コマンドを実行すると、接続が切れるための、その点についても注意が必要です。

# firewall-cmd --panic-on

これで、このコマンドを実行したサーバーに対してのネットワーク通信はすべて遮断されたことになります。当然、リモートによる接続もできないため、サーバーにログインするには、ローカル接続するしかありません。

また、パニックモードを抜けるには、firewall-cmdに–panic-offを付けて実行します。

# firewall-cmd --panic-off

これで元の設定に戻ります。